中医学で知る‼︎ 夏に心・小腸を元気に保つ秘訣とは?夏の身体を養う薬膳レシピも掲載!

中医学で知る‼︎ 夏に心・小腸を元気に保つ秘訣とは?夏の身体を養う薬膳レシピも掲載!

五行の火の季節


夏は5月初めの立夏から、 小満・芒種・夏至・小暑・大暑を通して8月初めの立秋に入る前までの3ヶ月間です。


五行 【木・火・土・金・水】では、火の季節に相当します。


陽気が最も盛んになり、日差しが強く気温も上がり、 農作物が花を咲かせ実をつける時期です。


天からの熱と、 大地からの湿度の高い暑さがあります。






▶五行の火に対応する臓は心、腑は小腸

夏に対応する臓は心、 腑は小腸です。


中医学における心は、 血脈を司り全身に血を巡らせ、精神的な活動をも支配し、五臓六
腑の中でもリーダー的な役割を果たしていると考えられています。


夏は心の働きが活発になり、 汗・ 熱の症状が出やすくなります。


夏の邪気である暑邪は、 心気を傷めやすく、暑さや発汗により体力を消耗しやすいので、 激しい運動は控え、 昼寝をすると良く、楽しい気持ちでゆったり過ごすことが大切です。


心を傷めると、 血流が悪くなるため顔にツヤがなくなり、循環器系に問題が発生したりし ます。


体内に熱がこもり炎症を起こしやすく、 また、精神的な不調を招きやすくなります。




▶心の時間は11時~13時、 小腸の時間は13時~15時


中医学には 【子午流注 (しごるちゅう)】 という考え方があります。


子午は時間、 流注とは経絡の流れ (気血津液の流れ)を表しており、 12経脈の順に巡っています。


心は午の刻 (11時〜13時) 小腸は未の刻(13時〜15時) に活発に働くと考えられてい ます。


心・小腸の働きをスムーズにするために、 13時には昼食を済ませ、20〜30分お昼寝をすると心気を養う助けになります。





▶心は血脈を司る
▶色は赤、味は苦味、舌に通じ、 液は汗、 感情は喜


心の不調は動悸・息切れ・不整脈・高血圧・動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞など循環器系の不調としてあらわれることもあります。


顔や舌先が赤くなったり、 味覚に異常が出たり、 汗をかきすぎたり、かかなさすぎたりします。


見過ぎると血脈を傷め心気を損傷します。


赤い食べ物や苦味は心を養います。


喜びすぎると心を傷めます。




~夏のおすすめ食材~

・熱をとり除き暑さから守る
→ あわ・セロリ・白菜・緑豆・苦瓜・レタス・緑茶・バナナ等


・津液を生じのどの渇きを癒す
→きゅうり・トマト・豆腐・メロン・スイカ等





夏の食養生 ~夏の身体を養う薬膳レシピ~

夏野菜が身体を冷まし、鶏肉としいたけで臓腑を補う
夏野菜と高野豆腐の炊き合せ

【材料】
・鶏もも肉 250g
・高野豆腐 70g
・苦瓜 1本
・しいたけ 小6個
・プチトマト 6個
・だし昆布10センチ四方 3枚
・水800ml
・みりん 大さじ3
・塩 小さじ1
・醤油 大さじ1


【作り方】
① フライパンに水600mlとだし昆布を入れ、 30分浸けておく
② 高野豆腐は水に戻し、適当な大きさに切っておく
③ 鶏もも肉、 苦瓜も、適当な大きさに切り、しいたけは石づきを取っておく
④ ①を火にかけ、沸いてきたら鶏肉を入れ、火が通ったら高野豆腐・しいたけを入れ炊き、水が減ってくるので200ml足して苦瓜を入れさらに炊き、 だし昆布は取り出す
⑤ ④にみりん、塩、醤油を入れて味を調え、 炊き、最後にプチトマトを入れひと煮立ちしたら出来上がり



苦瓜は体内の余分な熱を冷まし、目の充血の改善、口の渇きを癒す働きもあります!








熱中症予防に・・・
汗をかいたダルイ身体を癒す
梅干し茶

【材料】
・梅干し 中1粒
・はちみつ 小さじ2 (1歳未満の乳児には、はちみつを与えないこと)
・たもぎ茸のお茶 (または緑茶) 1包
・熱湯 300ml

【作り方】
① ティーポットに、 たもぎ茸茶(または緑茶) 1包を入れ、熱湯を注ぎ2~3分待つ
② カップに①を注ぎ、 梅干し(種は除く)と、はちみつを加え、混ぜていただく





汗で失われたミネラルを補い、元気をとり戻させてくれるお茶です。
冷やして飲むと、汗をかいてほてった身体を一気に冷ましてくれますよ!!







体内の余分な熱を取り除く
抹茶

【材料】
・抹茶 適量
・水 適量

【作り方】
抹茶を点てる



清熱作用により、体内の熱を冷まし、目の充血・イライラ・頭痛の改善にも!











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