秋の季節に知っておきたい中医学の知恵!肺と大腸を元気にする生活習慣とは?

秋の季節に知っておきたい中医学の知恵!肺と大腸を元気にする生活習慣とは?

▶秋


秋は8月初めの立秋から、 処暑・白露・秋分・寒露・霜降を通して11月初めの立冬に入るまでの3ヶ月間です。


五行 【木・火・土・金・水】の、 金の季節に相当します。


陽気が減り陰気が増えていく、冬を迎える準備の時期です。






▶五行の金に対応する臓は肺、腑は大腸


秋に対応する臓は肺、 腑は大腸です。


中医学における肺は、 全身の気と呼吸を司り、 体内の濁気を出し清気を取り入れる働き
をします。


脾から送り込まれた気・血・津液を、 全身へ運び巡らせる働きがあります。


肺のこれらの“昇・降・出・入” の働きを、 『宣発と粛降』と呼びます。


大腸は、水分の再吸収と排便を司っています。


肺は、潤いときれいな空気を好み、 とてもデリケート。


秋の邪気である燥邪は肺気を傷めやすく、乾燥により肺が弱ると、 咳や喘息など、呼吸器系のトラブル、 皮膚・唇・髪の乾燥や便秘などの症状が現れやすくなります。


肺と大腸は経絡において表裏関係にあるため、 秋の燥邪の侵入が、 鼻・皮膚・のどの乾燥や、便秘・下痢などのトラブル・免疫力の低下・アレルギー等にも関係してくるのです。



▶肺の時間は3時~5時、 大腸の時間は5時~7時


中医学には 【子午流注 (しごるちゅう)】 という考え方があります。


子午は時間、 流注は経絡の流れ(気血津液の流れ)を表しており、 12経脈の順に巡っています。


肺は寅の刻(3時〜5時) 大腸は卯の刻 (5時〜7時)に活発に働くと考えられています。


寅の刻はしっかり寝て、 卯の刻に起きたら排便をするのが理想です。





▶肺の働きは宣発と粛降
色は白、味は辛味、 鼻に通じ、 液体は鼻水、 感情は悲


豆腐や米など白い食べ物、 大根・紫蘇など辛味の食べ物は肺の働きを助け、 養います。


肺は鼻に通じて外界と繋がり、 鼻水は肺の液体として鼻を潤します。


肺の季節は秋、もの悲しい憂鬱な感情は気を消耗し、肺気を傷めます。





秋は温燥から涼燥へ変化


初秋は温燥のため涼性・平性、 甘味・ 苦味の食材を、 晩秋は涼燥のため温性、辛味・酸味の食材を、心がけていただきましょう。







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